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診断項目一覧

血液・尿・便・検査で分かること

検査項目 標準値 臨床的意義
赤血球数
(RBC)
男 410~520×4/Ul
男 380~480×4/Ul
赤血球の数を表示します。
ヘモグロビン
(血液素量)
男=13.0-18.0g/dl
女=12.0-16.0g/dl
赤血球の赤い色素がヘモグロビンで、その量を示します。この量が低下するのが貧血です。貧血では時にめまい・息切れ・立ちくらみなどを呈することがあります。
ヘマトクリット
(赤血球容積比)
男=40~48%
女 34~42%
血液中の赤血球、白血球、血小板の占める割合を示します。
白血球数
(WBC)
男=40%~90%×2/Ul
女=同上
体内で細菌感染がおこると、白血球数が増加しますが、ウィルス感染などのときには、かえって減少するので、いろいろな病気の診断に利用されます。
CRP
(C反応性蛋白)
0.0~0.5mg/dl 血中の蛋白質の1つで炎症があるかないかを調べます。敏感に炎症を反映して陽性となります。
ASLO
(抗ストレプトリジン0)
(ASOとも略す)
<160U 溶連菌の感染があったかどうかを調べる検査の一つで、溶連菌感染症には、リウマチ熱、急性糸球体腎炎、しょうこう熱、丹毒、皮膚化膿症、肺炎、骨膜炎などがあります。
総蛋白 6.5~8.0g/dl 血清中に含まれる蛋白質の総量です。細胞の生命現象に必要な物質を輸送する役目や、それ自身が機能を営んでいるものもあります。このため、あらゆる組織の病変が蛋白の変動として反映してきます。
アルプミン 3.7~5.2g/dl 肝臓で合成され、生命の維持に最重要な蛋白です。ネフローゼ症候群や激しい肝実質障害で減少します。
総コレステロール 133~230mg/dl 臓器の1つの構成分ではありますが、血液中にこれが増加すると、血管の動脈硬化を促進させる危険因子の1つとして働きます。血管の動脈硬化は脳では脳卒中、心臓では心筋梗塞を起こしますので、これらの疾病発現の重要な危険因子として数えられています。
トリグリセライド
(中性脂肪)(TG)
40~160mg/dl 皮下の脂肪はこの形でたまります。しかし過剰になると血中にも高値となり、コレステロールとならんで動脈硬化の促進因子の1つとなります。肝臓に貯まると脂肪肝です。
HDLコレステトール 男 37~67mg/dl
女 40~71mg/dl
動脈硬化を予防してくれるもので、コレステロールを運び出す、善玉のコレステロールです。これらは喫煙や肥満、炭水化物のとりすぎなどで低下し、持続的な運動やリラックスすることなどによって増加します。
GOT(AST)
GPT(ALT)
GOT 0~40 IU/l
GOT 0~42 IU/l
肝臓、心臓、骨格筋、腎臓に多く含まれる酵素で、これらの臓器の障害で血液中に漏れ、高値となります。主に肝炎、肝硬変、肝ガンなどの肝障害を知る手がかりとなりますが、心筋梗塞、筋肉疾患でも高値を示します。
LDH
(乳酸脱水素酵素)
180~460 IU/l 肝臓、心臓、骨格筋、腎臓、に多く含まれる酵素で、これらの臓器の障害で高値を示します。
ALP
(アルカリ性ホスファターゼ)
64~238 IU/l 肝臓で生じた胆汁は十二指腸に排泄されますが、この流れが障害されると、この酵素が血中で上昇してきます。また、骨の腫傷のさいにも骨で作られた、この酵素が上昇します。
γ-GTP
(ガンマーグルタミル)
(トランスペプチダーゼ)
4~70 IU/l 腎臓、膵臓、肝臓に多く含まれる酵素で、アルコールを摂取を反映し飲酒により増加します。閉塞性黄胆、肝ガン、慢性活動性肝疾患で上昇します。
クンケル(ZTT)
(血清膠質反応)
4~12 IU/l 肝疾患(肝硬変や慢性肝炎)のほか、慢性感染症、膠原病、骨髄腫、リウマチ、結核などで高値となります。血清中のγーグロブリンの反映です。
総ビリルビン(T-Bil)
直接ビリルビン(D-Bil)
0.2~1.2mg/dl
0.0~0.3mg/dl
赤血球が分解して出来る、黄色の色素です。黄胆はこの増加によります。
HB s 抗原
(B型肝炎ウィルス抗原)
陰性 ウイルス性の肝炎には、A型、B型、C型、その他がありますが、この中のB型肝炎ウィルスです。日本人の3%がこのウィルスを保有していますが、発症するのは一部の人です。
血糖
(グルコース)
70~110mg/dl 血液中のブドー糖の濃度を示します。生体の最も重要なエネルギー源です。膵臓から分泌されるインシュリンにより、その濃度は調整されています。
アミラーゼ 50~245 IU/l 膵臓・耳下線・卵巣に分布し、これらの臓器の急性炎症で血中に増加します。
クレアチニン
(CRE)
男=0.8~1.4mg/dl
女=0.6~1.0mg/dl
クレアチニンはほとんど尿のみで排泄されるため、腎機能の軽度の低下でも上昇します。腎機能障害の早期の発見に役立ちます。
尿酸
(UA)
男=3.0~8.3mg/dl
女=2.5~6.3mg/dl
尿酸の生成と排出のバランスがくずれると血液中の尿酸が増え、痛風、腎障害、高血圧、心臓障害などを引き起こします。
尿糖 陰性(-) 血糖が180mg/dlを超えると尿に検出されます。尿に糖が出た場合は血糖検査をして糖尿病であるか確かめることが大切です。
血小板 男=13.0~40.0×104/Ul
女=同上
血小板は血液を止める役割をします。減少する病気には、本態性血小板減少性紫斑病などの出血性疾患があります。
尿蛋白 陰性(-) 正常な場合は尿に蛋白が出ることはなく、あってもごく微量で通常の検査で陽性になることはありません。尿に蛋白が出た時は、腎臓の病気や尿路系の異常が考えられます。
赤沈 [一時間値]
男=10mm
女=15mm
赤血球の沈む速度をはかります。急性、または慢性の炎症があったり、ガンや膠原病、貧血などがあっても数値が大きくなります。非特異的な変化です。
沈査 [1 視野]
白血球 0-1
赤血球 0-1
上皮細胞0-1
腎臓や尿菅、膀胱などに炎症が起こると、そこの組織細胞が壊されて細胞やその破片が赤血球・白血球とともに混じって出てきます。こうしたものを顕微鏡で調べるのがこの検査です。
便潜血 陰性(-) 目では判別できない血液を潜血といい、これを調べるのが便の潜血反応検査です。陽性の場合は潰瘍、癌の他、消化管その他の炎症などを考え更に精密な検査が必要です。
細胞診 class 1 膣や子宮分泌液を綿棒等でこすりとって特殊な染色法で染め、顕微鏡で癌細胞の有無を調べる検査です。