知識
さびない身体
ビタミンEとは
- ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれ、トコは妊娠、フェロは支える意味で生殖に欠かせぬビタミンとして1922年エバンス博士により発見された。
- アメリカでは精力を増進し、若さを保つビタミンとして最も大量に消費される。
ビタミンEの3大作用
1.抗酸化作用
- ビタミンEは酸化を防ぐ。
- 老化とは人間の錆の様なものである、ビタミンは人の錆を遅らせる働きをする。細胞膜には不飽和脂肪酸があって体内に入った色々の成分が細胞膜を通過するのをコントロールしている、この不飽和脂肪酸は酸化され易く、劇しい酸化では過酸化脂質に変りこれが多くなると、細胞膜の機能が低下し、細胞の老化が進み身体に色々な障害を起こし、成人病を引き起こすと推定されている。
成人病と過酸化脂質
2.ホルモン分泌促進作用
- ビタミンEは体内いたる所にあるが最も高濃度にあるのは副腎、脳下垂体であり、之等は生殖、生態防禦を司るホルモン分泌に密接な関係のある臓器である。
- ビタミンEは生殖ビタミンとして生理を支配するホルモンの形成を助ける。
- ホルモン分泌異常から起こる更年期障害、月経不順、不妊に効果を示す、糖尿病を軽減する。
- 精力減退を防ぎ疲労を少くする。
ビタミンEのホルモン分泌促進作用
3. 血行促進作用
- 毛細血管を拡げ血液の循環をよくし、手足の冷え、冷え症、しびれ、しもやけを治す。
- コレステロールの血管壁に付着するのを防ぎ、血圧を下げ高血圧を防止する。
- 血液の凝固を防ぎ、狭心症、脳硬塞を予防する。
- 老廃物の血管にたまるのを防ぎ、こり、痛みをなくする。
更年期障害
ホルモン分泌が変調して自律神経の働きが乱れることから起こり、自律神経失調症と呼ばれる。中年以降になると今迄全身の機能を正しく支配していた卵巣の内分泌機能が衰えてこれと互に作用している他の内分泌臓器の機能の平衡が失われ、甲状腺機能の低下、脳下垂体機能の亢進等が起こり、全身症状として現われる。
血管運動神経障害
手足の冷え、顔の一時的のほてり、高血圧、のぼせ、耳鳴り、めまい、発汗、どうき、心臓の圧迫感、肩こり、腰痛、筋肉痛、神経痛、関節痛等。
新陳代謝障害
全身、特に腹壁、臂部、上腿等の脂肪沈着、脂肪過多症。
精神神経障害
気分のむら、神経過敏、ゆううつ、物忘れ、頭痛、不眠、肩こり、性感減退、手足のしびれ、かゆみ、じんましん。
病気別ビタミンEの服用量