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変貌している日本の癌

今回は、がんの特集です。

日本人の主要な死因が感染症から成人病、いわゆる生活習慣関連病へと移行する中で、特にがんは、1981年以来日本人の死亡原因の第1位となっています。がん研究振興財団が1974年より2年に1度、まとめてきた「がんの統計」を通覧してみると、日本人のがんがダイナミックに変貌しつつあることがよくわかります。
下のグラフは資料「悪性新生物死亡率、性別・年齢階級別・主要部位別(平成9年)」のデータをもとに、グラフ化したものです。
※クリックすると拡大したグラフが別ウィンドウで表示されます。

【部位別がん死亡率の推移】
【主要死因の割合(平成9年)】
右のグラフは、表「死亡数・死亡率、主要死因・年次別のデータをもとに、グラフ化したものです。わが国における死亡率の推移を死因別にみると、明治から昭和初期まで多かった肺炎、結核、胃腸炎などの感染性疾患は、戦後急速に減少し、かわっていわゆる生活習慣病(がん、心臓病、脳血管疾患など)による死亡が上位を占めるようになりました。がんは昭和56年から死因の第1位を占め、平成10年には死亡数283,827人、人口10万対死亡率226.6、総死亡の30.3%となっています。 (国立がんセンターがんの統計より抜粋) 。 【死亡率の推移(昭和5年~平成10年)】

 

1年間に89万人が、がん罹患!?

日本のがん罹患の将来予測(西暦2015年)

厚生省がん研究助成金「地域がん登録」研究班による、全国がん罹患率の推定値(1975~93年)に基づいて、今後のわが国の毎年のがん罹患率・罹患数を推計した。その成績によれば、西暦2015年には新患者数は、男55万4000人、女33万6000人となります。西暦2015年には、1年間に89万人ががんに罹患すると推測されています。